現存する唯一の「本物」スウェットシャツ
古着好きならばご存知の通り、いわゆるヴィンテージスウェットシャツといえば、
1940年代後半から1960年代中盤にアメリカで作られたものを指します。
その最大の特徴は、出来上がった生地の柔らかさで、繰り返し洗濯しても柔らかな着心地が失われにくい吊り編み機
で編まれた生地は、スウェットシャツやTシャツの素材として当時汎用されていました。
しかし大量生産の要請に応じて、10~30倍の生産量を可能にするシンカー編み機や、
最新のコンピュータ制御の編み機を導入して生産効率を飛躍的に高めていく中で吊り編み機は徐々に姿を消していきました。
なにしろ吊り編み機で作る裏毛の生地は、なんと1時間にたったの1メートルしか編むことができず、
さらに職人が常時、編み機の調整を行いながら稼働するので、非常に生産効率の悪いものだったのです。
この吊り編み機が現存して稼働しているのは世界でも日本の和歌山県だけだそうです。。
しかもかつては日本一のニット産業地として栄えた和歌山でも、吊り編み機がある工場は今や数えるほど。
現在ではスウェットシャツの源流であったアメリカでさえ吊り編み機は稼働していないと言われています。
和歌山で稼働する吊り編み機がいかに貴重かをうかがい知ることができます。
ちなみに、稼働する200台の吊り編み機に加え、稼働していない200台の吊り編み機は部品とりのためなどに大切に保管されているとか。
この時代に生産効率性を無視して、カスタマーの着心地とラグジュアリーを重視した
昔ながらの製法のスウェットシャツを作り続けているのが今回紹介する「ループウィラー」です。
ループウィラーのスウェットは日本のファッション好きやミニマリストたちに愛されています。
何せ10年経ってもほとんど風合いが変わらない頑丈さなので、多少高価であっても
今どきの安い生地のスウェットを何回も買い替えるよりもよっぽど経済的でもあります。
タグにはブランド名が日本語で書いてあるので、日本旅行のお土産としても喜ばれると思います。
あなたも本物のスウェットシャツを一枚持ってみませんか?
ループウィラー公式のオンラインショップは世界中どこからでも買えるみたいです。
東京を訪れた際には新宿の近くの千駄ヶ谷という町にループウィラーの公式ショップがあるので
実物を是非あなたの目で確かめてみてください。