伝説のカスタムビルダー木村信也

まずは言葉で説明するのがバカらしいくらいに美しい、この個性的なフォルムのバイクを見てほしいです


一見矛盾しがちな「無駄のないデザイン」と「個性的なフォルム」が
同居していることに驚かされますね

彼の手にかかるとあの有名なスーパーカブもこんな感じに

 

このバイクをデザインしたのが、伝説のカスタムビルダー木村信也という方です
元々は中古バイクチェーンの修理部門にいたそうですが
92年に「ゼロエンジニアリング」を立ち上げ、ここで制作したハーレーダビットソンをベースにした
カスタムバイクはアメリカのカスタムビルドコンテストで連戦連勝を重ね
この確固たるオリジナリティは「ゼロスタイル」と称され、ハーレーファンのみならず
バイクファンを虜にしました。

数々のハリウッドのスターも彼の腕にほれ込み、ブラッドピットも彼にデザインを発注した
そうです。一般のお客さんも受け付けているのですがすでに4~5年待ちの状態なんだとか。

お客さんにヒアリングをして、その人の好みやライフスタイルを考慮しつつ、デザインを
一から作り上げて世界に一台しかないバイクを作り続けている彼は
「走るアート」と呼ばれています。現代アートとしての評価も受けながらも彼は
変わらずいつものペースで工場に寝泊まりしてあくまで職人として昼夜バイクを弄っているそうです。
量産型の商品で埋めつくされている現代社会にとって、彼の仕事はいっそう輝きを放ちますし
ビジネスを超えた生き方があるのだと思い知らされます。