最近勢いのある日本の新興ファッションブランド

ユニクロやザラなどのファストファッション文化が世界中に広がることで
かつては有名だったブランドが縮小したり、消滅したりなど苦戦を強いられて久しいです。
今回はそんな逆境の中でも、世界的にも人気が出始めている日本のブランドを三つ紹介したいと思います。

comoli

デザイナー小森啓二郎による「日本の気候にあう、日本人の体形にあった上質な日常着」をテーマに
タイトすぎず、ゆったりすぎず、着心地のいいバランスのアイテムが多いのが特徴です。

柄物やプリント類は一切なく、「素材の良さ」「無駄をそぎ落とした洗練されたデザイン」に特化しており
あまり流行に左右されないものがほとんどなので、数枚の服を着まわすミニマリスト達にこよなく
愛されているブランドです。

まずは手に取りやすい価格のシャツがおすすめです
「コモリシャツ」の愛称でファンの間で呼ばれている、裾に向かって美しいAラインで
流れるシルエットは一度着ると何枚も欲しくなってしまうと言われています。

Auralee




「日の当たる場所」という単語から名づけられたこのブランドも現在勢いのある日本のブランドです。
デザイナーの岩井良太氏は学生時代からAPCやヘルムートラングを愛する服好きで、高校の時から
古着屋でバイトをして、一枚の服を売る大変さを学んでいました。
特徴としては素材づくりが仕事の大半、というくらいこだわり抜いた上質なシンプルなアイテムが
多いブランドです。色はホワイトや生成りだったり、明るいアースカラーが多く、Auraleeのカラーリングは
現代の東京のファッションを体現しているかのような印象を受けます。
おすすめはニット製品で、値段は高いですがニット素材の中でも子供の羊からしかとれない「ベビーカシミア」
をつかった商品はとても人気があります。この貴重な素材を手に入れるために岩井氏は自分でモンゴルまで
行き、遊牧民と親しく接して信頼を得ることで、この最高峰のカシミアを仕入れるルートを築き上げたとの
ことです。素材へのこだわりが異次元すぎますね。

近年ではニューバランスやバブアーなどともコラボレーションしたり、sacaiに続く日本の勢いのあるブランド
として認知されてきています。

ssstein




新進気鋭のデザイナー浅川喜一郎氏が2016年に設立したブランドで、浅川氏は特に熱狂的な古着好きとして
しられており、90年代のマルタンマルジェラなどに大きく影響をうけたと言います。
「名作アイテムのどこが美しいのか?」を追及するために彼は名作と言われるアイテムを全て解体して、
研究し続けていたそうです。

上記の2ブランドより遊び心が全面にでているアイテムも多く、オーバーサイズでドレープ感のあるアウター
等が特に人気があります。オーバーサイズゆえにジェンダーレスなアイテムが多く夫婦でシェアしている
人たちもよく見かけます。



おすすめはカーディガンで、毎年様々なタイプのアイテムが登場します。ダメージ加工されたニットや
グラデーションのある美しい色のモヘアなど見ているだけで楽しくなってきます。
モードと古着の美しい融合を体現したこのブランドは現在の日本のファッション業界の最先端をゆく
存在であると思います。